Toru Oga, Associate Professor, Faculty of Law
研究内容・成果
【研究内容】
遠隔医療の普及とその専門人材を育成する上での政策課題に着眼し、政策・組織・医療現場という3つの視角から課題解決を図る。
各領域(政策・組織・医療現場)の異なったアクターがどのような相互作用を通じて、規範や制度を通じてアウトプットを効率化していくのかを検討。
【研究の意義】
政策・組織・医療現場の連関をガバナンス課題として捉え、課題解決の方法を検討。
実証的なデータ分析とともに、フィリピン、マレーシア、タイ、インドネシア、台湾などをフィールドとして、インタビューやアンケート調査等の質的研究の手法を活用。
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【重要性】
遠隔医療が注目されているが、医工連携と比して、法学・社会科学との文理連携は限定的。
医療と教育工学による遠隔医療の研究に加えて、社会科学系のガバナンス研究を再構築することで、遠隔医療を運用する際の障壁となる遠隔医療専門職の創出について領域横断的な文理融合研究を行う。
【研究成果等】
Toru Oga, Katherine Panganiban, Kuriko Kudo, Jocelyn Celero, Shintaro Ueda, Shunta Tomimatsu, Jeffrey Domino, Tomohiko Moriyama, “Overcoming Barriers in International Telemedicine Education: A Mixed-Method Study in the Philippines” in Information and Communication Technologies for Ageing Well and e-Health, Springer forthcoming.
Toru Oga, Katherine Panganiban, Kuriko Kudo, Jocelyn Celero, Shintaro Ueda, Shunta Tomimatsu, Jeffrey Domino, Tomohiko Moriyama, “A Quantitative Analysis of Barriers to International Telemedicine Education: The Case of the Philippines,” In Proceedings of the 9th International Conference on Information and Communication Technologies for Ageing Well and e-Health, ISBN 978-989-758-645-3, ISSN 2184-4984, 75-80pp, April 2023.
今後の展望
・特にフィリピンに焦点を当てた調査を通じて有益な成果を得ることができた。
・今後は研究の範囲と深さの両面でさらなる展開を目指していきたい。
①タイ、インドネシア、台湾といった他のアジア諸国の事例も積極的に取り入れる
②人的資源、コスト、ガバナンスという要素の中で、ガバナンスに関する考察を深める
・研究の質をさらに向上させるために、国際会議での発表や国際共著論文の執筆にも引き続き注力し、研究成果の国際的な可視性と影響力を高めていく。
融合分野
国際関係論、医療経済学、医療社会学、教育工学
研究キーワード
国際協力、ガバナンス、遠隔医療、医療格差