九州大学における動物実験について

九州大学において実験動物の飼養・保管及び動物実験を実施する際は、「動物の愛護及び管理に関する法律」、「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」、「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針」、「九州大学動物実験規則」及び「九州大学動物実験規則実施細則」を遵守してください。

実験動物の飼養・保管及び動物実験を実施するには、事前に教育訓練を受講し、動物実験従事者として登録する必要があります。

教育訓練を受けていない方、登録申請をしていない方は
所属部局担当係にお問い合わせください。

実験動物の安楽死処置に用いる麻酔薬について

実験動物の安楽死処置のための麻酔薬(安楽死薬)として使用されていた医薬品グレードのバルビツール系麻酔薬のうち、ペントバルビタール注射液は現在使用できない状況となっています。 (商品名:ネンブタールが2009年3月に、ソムノペンチルが2019年1月に販売中止となっています。)また同様に、安楽死薬に使用されるセコバルビタール注射液(商品名:アイオナール)も2023年3月で販売中止となっているため、 現在流通している在庫が無くなれば入手は不可能となります。そのため、今後は吸入剤による過麻酔等、上記の薬品を使用しない別の安楽死処置法をご検討いただくようお願いいたします。
なお、実験動物に使用する麻酔薬や安楽死薬は、倫理的な観点から医薬品グレードのものを使用することが求められるため、試薬グレードのペントバルビタール及びセコバルビタールを使用することは推奨できません。 但し、研究を進める上で試薬グレードのペントバルビタールの使用が必要な場合には、動物実験委員会で使用の可否を判断いたしますので、使用にあったては、その科学的根拠を動物実験計画書に記載してください。

                

実験動物の安楽死処置に用いる麻酔薬について

                

7日齢未満のマウスやラットの新生児は、疼痛や苦痛を知覚するほど十分には神経系が発達していないため、実験や安楽死に際して鎮痛・麻酔を施す必要はないが、7日齢以降の新生児に対しては鎮痛・麻酔等の処置が必要であるとされています。 生後2週間までは低酸素状態に抵抗性があることを考慮して、マウスやラットの新生児に対する鎮痛・麻酔もしくは安楽死法としては、二酸化炭素ガス以外の方法を選択することを推奨します。 (日本実験動物医学会「げっ歯類の胎児・新生児の鎮痛・麻酔および安楽死に関する声明(第2版、2015年)参照:https://jalam.ne.jp/wp-content/uploads/2022/03/httpsjalam.jphtdocsactioncommon_download_mainupload_id1510-1.pdf)

                 ○学術研究又は試験検査のため向精神薬を製造し、又は使用する施設の設置者は、次により、地方厚生(支)局長又は都道府県知事の登録が必要です。 ○ケタミンなどの麻薬を取扱う場合は、麻薬研究者免許が必要です。
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