若手研究者研究シーズ集

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技術分類
[材料]
所属部局等
先導物質化学研究所
役職
助教
研究者名
喜多條 鮎子
研究テーマ
アルカリ金属フッ化物-酸化鉄混合正極を用いたアルカリ金属二次電池の構築
研究シーズ要約
 Liイオン電池の大型化につれ、エネルギー密度の増大に加え、電極材料のコストと環境負荷低減が大きな課題となっており、これらの要求課題を両立しうる正極材料候補の一つとして、Fe3+ ←→ Fe0のコンバージョン反応を用いた大容量鉄系正極がある。しかし、コンバージョン正極は、初期状態においてLiやNaを正極中に含有しておらず、炭素負極などとイオン電池を構成することが難しい。この問題に対し、FeOF正極の放電生成物と同じ組成を持つLiF+FeO及び、NaF+FeO混合正極を調製し、この混合正極がイオン電池内で炭素負極に対してLi源あるいはNa源として機能しうるか検討した。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[ライフサイエンス]
所属部局等
歯学研究院(九大病院)
役職
講師
研究者名
住田 知樹
研究テーマ
生体代謝性骨置換型フィラメントを用いた3Dプリンターによる人工骨開発
研究シーズ要約
 近年、CAD/RPを用いたカスタムメイド型医療材料の開発が進んでいる。生体親和性の高い人工骨やチタン等の金属の利用が多いが、強度、形態付与の困難さなど種々の問題が残っている。特に、我々の専門領域である口腔外科分野は感染リスクの高さが特徴的である。このリスクを大幅に減少させるために、β-TCPと生体代謝性樹脂を用いてFDM型3Dプリンター用のフィラメントを開発した。これによりCADにて骨欠損部に適合する形態を付与でき、生体代謝性骨置換型材料でありガス滅菌出来るため感染リスクの低下も期待できる。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[ライフサイエンス]
所属部局等
生体防御医学研究所
役職
助教
研究者名
鵜木 元香
研究テーマ
エピジェネ因子を標的とした新しい腎癌治療戦略 ~既存薬の適応症例の拡大を目指して~
研究シーズ要約
 近年の全ゲノム解析により、腎癌ではエピジェネティック制御に重要なヒストン(脱)修飾酵素に変異が高頻度に見つかり、これらが癌抑制遺伝子である可能性が示唆された。現在、癌抑制遺伝子の変異情報に基づいて治療戦略を立てる事は困難だが、変異した酵素と機能的に対になる(脱)修飾酵素(多くは癌で高発現しており、既に抗がん剤の標的)の機能を抑制する事が癌治療に有効ならば、癌抑制遺伝子の変異情報に基づいた治療が可能となり、現在別用途で使用されている既存薬や開発中の分子標的治療薬の適応範囲が拡大できる可能性がある。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[ライフサイエンス]
所属部局等
生体防御医学研究所
役職
学振特別研究員
研究者名
宮本 将平
研究テーマ
臨床試験に向けた新規腫瘍溶解性コクサッキーウイルス療法の開発
研究シーズ要約
 我々はエンテロウイルス属約40種のスクリーニングから、コクサッキーウイルスB群3型(CVB3)がヒト肺癌細胞を特異的に溶解することを発見した。更に、各組織に特異的に発現するmicro RNAの相補配列を搭載した遺伝子改変CVB3-miRTを作製し、本改変ウイルスがマウスにおいて野生型CVB3で認めた副作用を消失させることを示した。我々は遺伝子改変CVB3-miRTの抗腫瘍薬剤としての非臨床POC取得を目的に、GMP準拠での本剤の製造法確立、マウス及びサルを用いた非臨床毒性試験の実施予定である。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[ライフサイエンス]
所属部局等
医学研究院
役職
准教授(寄附講座)
研究者名
中野 覚
研究テーマ
循環器疾患に対するナノ医療実用化への挑戦
研究シーズ要約
 消化器・総合外科および循環器内科と共同で、それぞれ閉塞性動脈硬化症による重症虚血肢(Phase I/IIa)および肺高血圧症(健康成人男性を対象としたPhase I)に対するピタバスタチン封入ナノ粒子製剤(治験薬コード:NK-104-NP)の医師主導治験を実施している。また、心筋虚血再灌流傷害においても非臨床POCを取得し、臨床開発へ進める予定である。本フォーラムでは基礎研究から治験までプロジェクトマネージャーとして携わる事によって得られた知見と今後の課題点について発表する。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[ライフサイエンス]
所属部局等
医学研究院
役職
准教授(寄附講座)
研究者名
岸 拓弥
研究テーマ
脳による生体情報処理システムのモデリングによる革新的心不全治療開発
研究シーズ要約
 慢性心不全は臓器連関による循環恒常性維持システム破綻であり、神経・液性因子による臓器間情報伝達により脳と末梢臓器の入出力関係が閉じたフィードバックループを形成し、脳と末梢臓器に入出力応答関数があることになる。そこで我々は、循環動的恒常性維持システムの入出力を分離し、循環動的恒常性維持不全である慢性心不全における中枢および末梢臓器入出力応答システム解析を行って、生体情報をセンスして適正な交感神経や迷走神経の制御をフォードバックシステムで行う真のNeuromodulation治療開発を目指している。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[材料]
所属部局等
理学研究院
役職
助教
研究者名
越山 友美
研究テーマ
ベシクル空間への金属錯体集積化による機能性空間の構築
研究シーズ要約
 脂質の自己集積化によって形成する球状脂質膜であるベシクルは、界面である膜表面、疎水性の膜内部、親水性の内水相の性質の異なる空間を有しており、特に内水相は様々な分子を内包できるため、薬物を閉じ込め患部に送り込む薬物送達システムへの応用が盛んに行われている。一方、我々はベシクルの高い分子保持能に着目し、ベシクル空間への触媒能や光特性などの機能を有する金属錯体の集積化により、複数の反応が連動する新たな化学反応場の構築を進めており、膜表面における触媒反応制御などについて紹介する。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[材料]
所属部局等
理学研究院
役職
助教
研究者名
岩下 靖孝
研究テーマ
ヤヌス粒子の極めて高いエマルション化能
研究シーズ要約
 微粒子は条件により強い界面活性を発揮し、水と油のような非相溶な液体同士の安定な混合状態を形成する。この混合構造はピッカリングエマルションと呼ばれ、食品や化粧品にしばしば見られるほか、マイクロカプセルなど医療分野への応用研究も盛んである。我々は一つの微粒子が親水領域と疎水領域を持つ「両親媒性ヤヌス粒子」と呼ばれる新たな粒子を作成し、通常の微粒子よりも優れたエマルション化能を発揮することを見出した。
キーワード
研究シーズ資料
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技術分類
[ライフサイエンス]
所属部局等
歯学研究院
役職
助教
研究者名
上原 範久
研究テーマ
骨代謝における新規分泌型細胞間コミュニケーション分子の探索と骨破壊制御への展開
研究シーズ要約
 骨代謝の恒常性は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成のバランスにより保たれている。癌の骨転移による骨破壊、関節リウマチ、骨粗鬆症などの疾患では、破骨細胞の異常な活性化による骨吸収の亢進が認められる。我々は、エクソソームという細胞外に放出される膜小胞に含まれるマイクロRNA(miRNA)に着目し、骨代謝異常における特異的なmiRNA含有エクソソームの同定と機能解析を行うとともに、病的骨吸収マーカーへの応用に向けた試みも行っている。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
技術分類
[ライフサイエンス]
所属部局等
大学病院
役職
講師
研究者名
的場 哲哉
研究テーマ
急性心筋梗塞症に対する画期的ナノ医療の研究開発
研究シーズ要約
 急性心筋梗塞症に対する早期再灌流療法が現在の循環器内科の標準医療であるが、心筋梗塞を最小化し更なる予後の改善を得るためには心筋虚血再灌流障害の克服が必須である。虚血再灌流障害に対する治療研究の多くは薬剤送達の問題を抱えており、そのブレークスルーのため、我々は各種薬剤、遺伝子を搭載可能な生体吸収性ポリマー(ポリ乳酸・グリコール酸;PLGA)を基剤としたナノ粒子化製剤を開発し、疾患モデルにおけるその薬物送達と治療効果の有効性の検討から、急性心筋梗塞症に対する画期的ナノ医療の実現を目指している。
キーワード
研究シーズ資料
研究シーズ資料
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